2010年6月7日月曜日

久留米広域圏内協働利用協定と小郡市立図書館

小郡市立図書館
4月27日(日)午後
対応:永利和則館長

図書館は、(財)小郡市公園ふれあい公社に委託(指定管理)されている。同建物内に市文化会館(ホール)があり、図書館長が館長を兼務している。図書館施設には野田卯太郎文学資料館が併設されており、図書館は建物全体の1F一部に押し込めれた格好となっている。
2Fの一部が図書館書庫。職員は市からの派遣職員4名、それ以外は財団雇用の非常勤職員(9名)と財団常勤臨時職員(3名)よりなる(ほとんどは有資格者)。

小郡図書館の特色の第1は学校図書館との連携であろう。小学校8校、中学校5校、県立高校2校、専門学校2校に対し、毎週2回(水、金)巡回車を廻し図書館への要望のある資料や、学校同士の資料を配本巡回している。
図書館は、学校図書館支援センター機能を持ち専任2名(嘱託職員)を配置し、また調べ学習用などに1600冊の支援用資料を所蔵する。そのほかにBMが全小中学校にサービスを行っている。
学校には司書が配置(専任は2名)されており、図書館のオンライン端末を使って検索し電話ファックスメールなどで図書館に申し入れる。そのほか、学期ごとに学校側と図書館側で調整会議を持っている。学校司書と共同で「調べ学習資料集」などの各種ブックリストの作成も行っている。

次に興味深いのは、「久留米広域圏内11市町」共同利用協定と、福岡と佐賀の圏域を越えた共同貸出協定である。
また市内6箇所に返却ポストを設置しており、学校への巡回もこのサイクルの中に含めて行っている、

ブックスタートも平成17年から開始している。10ヶ月検診の際母親に対し、保健相談などのプログラム終了後に、ブックスタート推進員6名(職員3、ボランティア3)が対応し、実技指導も行っている。図書館、子育て支援センターの案内のあと、お話会のあと絵本を2冊づつ(6冊の中から)もらえるシステム。予算は図書館に査定されている。
2005年「母親の乳幼児養育に関する調査-ブックスタート事業とのかかわりから」という研究論文が生まれた(福岡女学院大学)。
最後にBMを活用し、市立病院に団体貸し出しで本の貸し出しを行っていることも参考となろうか。

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